「香り」は人の記憶にどんな影響を及ぼすのでしょう

2017.03.28 [Tue] 店舗情報

アロマテラピーとは:レポートNo3 

アロマを知る(生命維持に欠かせない理由)

 

≪香りが鼻から脳へ伝わるしくみ≫

さて、匂いや『香り』はどのようにして私たちに経験や記憶を蘇らせることが出来るのでしょうか?

『匂う』という行為は、私たちにエピソード記憶(*)を繊細に経験させます。

始めに匂いの成分は、鼻腔の上の方にある『嗅上皮(きゅうじょうひ)』という匂いを感じる部分から、粘膜でできた液体層に溶け込んでいき、嗅細胞の先端である嗅毛という極細の毛で情報を受容します。続いて、その刺激は嗅細胞内で興奮を引き起こし、電気的信号であるインパルスに変換されていきます。

発生したインパルスは神経線維を伝わり、脳の底にある“嗅球”と呼ばれる嗅神経を経て、最終的に大脳辺縁系という古い大脳皮質に達します。

古い皮質は生命の基本であり、原始的で情動の表出、つまり食欲、性欲、意欲などの本能的な部分や自律神経系の享楽、快楽、夢や睡眠、そして記憶領域まで司っているのです。

その後、度重なる『香り』の刺激は、生命保持のインパルスとなり大脳辺縁系から波状的に記憶中枢の海馬、扁桃体、視床下部へと伝わり、他の感覚と調和した形で再現し映し出されます。そして、順にインパルス全体を統合した臨界期(感受性期)を経て、脳の可塑性へと導かれていくのです。

一回でも経験をした『香り』は、嗅ぐたびエピソード記憶の思考回路、イメージ、感情や写像を再現して、記憶を鮮明に蘇らせるのです(つづく)

(*)エピソード記憶(episodic memory)は宣言的記憶の一部でありイベントの記憶であって、時間や場所、その時の感情に左右される記憶である。

 

 

アロマエッセンスの特集(各論:アロマ図鑑特集編No3)

ラベンダー(Lavender) ノート:ミドルノート

古代、民間療法から芳香剤まで広く愛用されてきたハーブの一つです。ラテン語で洗うという意味の『ラワーレ』から名付けられ、精神が穏やかに安定するということから初心者でも安心して使用できます。

≪月経困難症の疼痛緩和≫

産後0~18か月の女性 28名を、コントロール群、ローズオットーとラベンダー精油のブレンドオイル(2%希釈)でハンドトリートメントする群、吸入する群に分け、週2回15分ずつ、4週間の検証を実施。トリートメントと吸入の群は不安及び抑うつ症状が有意に軽減した。また、ラベンダー、クラリセージ、スイートマジョラムの精油をブレンドしたオイル(希釈3%)を毎日腹部にトリートメントしたところコンロトール群に比べて月経困難症の疼痛が有意に軽減した。

AEAJ機関誌 N074 2014参照

参考文献:Pam Conrad, Cindy Adamsら:The effects of clinical aromatherapy for anxiety and depression in the high risk postpartum woman – pilot study: Complementary Therapies in Clinical Practice ,18,164-168,2012

http://www.aromakankyo.or.jp

 

≪AEAJ認定アロマテラピーインストラクター監修≫

**なお、本文は著作権によって保護されています**

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